どんぐり倶楽部オンライン通信 【2017年4月号・増刊号】
2017/04/19 (Wed) 10:34
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考える力・絶対学力を育てる
=どんぐり倶楽部オンライン通信=
どんぐり教育研究会発行 (カニ先生)
2017/04/19号
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このメルマガは、どんぐりオンラインメンバーに登録された皆さまへ配信しています。
配信不要の方は、タイトルを「配信不要」に書き換えて、そのまま返信してください。次号から配信を停止します。
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◆本日4月19日を「保育の日」として、社会全体で子育てのことを考えるきっかけにしようとする動きがあります。今日は第一回目のイベントが東京で開催されます。興味のある方はネットで検索されてみてくださいね。
◆去る4月15日(土曜日)福岡市内で開催されたジャーナリストの櫻井よしこさんの講演会に参加する機会がありました。
当日は、「北朝鮮が核実験を行うかも?」ということで、福岡市内はピリピリした雰囲気に包まれていました。
講演会は時節柄もあって、1000人を超える参加者で、女性もびっくりするほど多かったです。
内容は、櫻井さんが「世界各国のメディア」や、各分野の有識者からヒアリングをした
話を毎回「週刊新潮」に連載されているのですが、そのエッセンスをまとめたもので、とても参考になりました。
◆元キャスターをされていたので、とにかく話が分かりやすい!
たとえば、アメリカ本土に届く「大陸間弾道ミサイル」(ICBM)は、こうやって打ち上げられて宇宙空間を使って飛んで、アメリカ本土までたった20分で到着してしまうんですよ」
と、初めてその言葉を聞く人にもわかりやすいように、「視覚イメージ化して」説明してくれるのです。それは本当に大変なことだと、あらためてびっくりしました。
◆今回感じたことは、「難しい話でもこまめにたとえを交えながら」「視覚イメージ化できるように話をしてもらうと理解度があがる」ということでした。
今となっては遅いのですが、私も中学、高校とこういう教え方をする先生に、社会を習いたかったなーと思いました。
学生時代、地理も歴史も苦手で、特に公民分野はさっぱりでしたが、今中学2年生の甥っ子も、「社会が苦手」でテストでも点数がとれず、苦労しているようです。
まずは、興味関心を持つことからはじめなければいけない段階です。
今回の櫻井さんの講演の内容をきっかけに、甥っ子には「社会を学ぶことがいかに将来重要になるか」「多方面からとる情報に敏感になることがいかに大切か」本気で話をしてみようと考えています。
国際情勢を理解するうえで、地理、歴史の基礎知識があるかないかでは、理解度が全然違ってくると思います。
◆塾講師や家庭教師など、5000人以上の指導の経験から「家庭学習」こそが学力アップのカギであることを確信。家庭学習コンサルタントとして活動されている坂本七郎先生は、その著書「志望校のランクが上がる!中間・期末テストに強くなる勉強法」(大和出版)の中で、次のように言われています。
「社会ではさまざまな用語が登場します。そのすべてをバラバラな状態で覚えようとするのは無理な話」
「長く記憶にとどめ、テストで高得点をとるには工夫が必要になります」
「用語や出来事を、一つ一つのことがらを関連づけながら、ストーリーとして覚えていくのです」
「公民では抽象的な言葉がたくさん出てきますが、具体例に注目します」
「たとえば、自由権という言葉がでてきたら、これは具体的にはどんなものがあるか、自分で考えながら話を聞くことです。先生が、たとえばどんな仕事につくか自分で選ぶことができることも自由権だよね、と話してくれることもあります」
◆グローバル化している今の社会で、たくましく生きていける子どもたちを育てるために、私たち大人も、勉強する姿をみせることで、「生涯勉強しつづけることの大切さ」を子どもたちに背中で見せていくことも大事だな、とあらためて思いました。
子育ての参考にされてみてください。
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【今日のもくじ】
◇〔1〕「親として知っておきたいキャリアの話(その29)
◇〔2〕どんぐり問題への取り組みをサポートする『学習の手引き』(年長さん~5年生)を販売中です。
◇〔3〕どんぐり倶楽部オンライン ありがとう!10周年キャンペーンのお知らせ
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◇〔1〕「親として知っておきたいキャリアの話(その29)
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先日、AI(人口知能)に関する興味深い記事を読みました。
「AIは特化型と汎用型がある。今あるのはすべて特化型で、決められたことしかできない」
「汎用型は、人間と同じぐらい様々なことができる。登場すれば世の中ががらりとかわる」
「研究者は、汎用型が2030年に実現すると予想している」
「汎用型が普及しても、感性や感覚が重要な仕事は残る。それは、クリエーティビティ、マネジメント、ホスピタリティの3つだ」
(駒沢大学経済学部 井上智洋 週刊東洋経済4月8日号)
■ここで「クリエーティビティ」とは、必ずしも絵やイラストといった芸術活動に限らず、商品開発や新しいビジネスモデルの開発などもふくむのです。
たとえば、日常生活で感じる不便さを、商品企画に生かす。
人間にとっての「不便」を見つけるのは、人間にしかできないそうです。
■最近私が、「これはすごい」と思った事例は、NPO口から食べる幸せを守る会理事長の小山珠美先生の活動です。
高齢化にともない、人が食べられなくなるにはさまざまな原因があります。
飲み込みや口腔機能の低下、認知機能の低下、あるいは食べる姿勢や食べさせ方など、こういったことが深く関係してくるのだそうです。
小山先生は、20年間「食べることが難しい」とされた患者さん8千人とむきあって、そのうち7千人を「口から食べられるようにした」のです。
これは、本当に業界の常識を覆す革命的なことかもしれません。
最近では、熊本のある病院が小山先生のノウハウを全面的に取り入れることになりましたが、「小山先生の食事介助はマジックをみているみたいだった」と驚嘆されたそうです。
(文藝春秋 2017年5月)
■これからの時代、「受験競争に勝てばよい人生が歩める」という考え方は幻想となり、受験に過剰にはまり期待しすぎると、社会に出たときに「学歴はあるけれど、何をしたいのかわからない」という大人に育つ危険性があるかもしれません。
「やりたいこと」「やるべきだと思ったこと」をとことん追求していく子どもを、私たち大人は育てることが、ますます重要になってきていると感じます。
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◇〔2〕どんぐり問題への取り組みをサポートする『学習の手引き』(年長さん~5年生)を販売中です。
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◇〔3〕編集後記
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当会は、この2017年1月に設立10周年を迎えました。皆様の応援に感謝申し上げ、「ありがとう!10周年感謝のプレゼントキャンペーン」を実施しています。今回のプレゼントは、
1.「どんぐり教育研究会制作・糸山泰造DVD講義全51話」より、特に重要な5話を抜粋し、オリジナルデザインのCD(合計22分・資料付き)
2.「社会福祉法人福岡市手をつなぐ育成会さま かわいい絵柄のクリアファイル&オリジナルメモバッド
詳しくは、こちらからどうぞ。
http://donguriclub.jp/10th_anniversary/
※次号は5月1日(月曜日)に配信予定です。
≪発行/編集≫━━━━━━━━━━━━━━━━━━
どんぐり教育研究会
URL: http://donguriclub.jp/?mailmag=20170419
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○当メールマガジンへのご意見・ご感想、お待ちいたしております。
○お問い合わせは info@donguriclub.com まで。
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◆去る4月15日(土曜日)福岡市内で開催されたジャーナリストの櫻井よしこさんの講演会に参加する機会がありました。
当日は、「北朝鮮が核実験を行うかも?」ということで、福岡市内はピリピリした雰囲気に包まれていました。
講演会は時節柄もあって、1000人を超える参加者で、女性もびっくりするほど多かったです。
内容は、櫻井さんが「世界各国のメディア」や、各分野の有識者からヒアリングをした
話を毎回「週刊新潮」に連載されているのですが、そのエッセンスをまとめたもので、とても参考になりました。
◆元キャスターをされていたので、とにかく話が分かりやすい!
たとえば、アメリカ本土に届く「大陸間弾道ミサイル」(ICBM)は、こうやって打ち上げられて宇宙空間を使って飛んで、アメリカ本土までたった20分で到着してしまうんですよ」
と、初めてその言葉を聞く人にもわかりやすいように、「視覚イメージ化して」説明してくれるのです。それは本当に大変なことだと、あらためてびっくりしました。
◆今回感じたことは、「難しい話でもこまめにたとえを交えながら」「視覚イメージ化できるように話をしてもらうと理解度があがる」ということでした。
今となっては遅いのですが、私も中学、高校とこういう教え方をする先生に、社会を習いたかったなーと思いました。
学生時代、地理も歴史も苦手で、特に公民分野はさっぱりでしたが、今中学2年生の甥っ子も、「社会が苦手」でテストでも点数がとれず、苦労しているようです。
まずは、興味関心を持つことからはじめなければいけない段階です。
今回の櫻井さんの講演の内容をきっかけに、甥っ子には「社会を学ぶことがいかに将来重要になるか」「多方面からとる情報に敏感になることがいかに大切か」本気で話をしてみようと考えています。
国際情勢を理解するうえで、地理、歴史の基礎知識があるかないかでは、理解度が全然違ってくると思います。
◆塾講師や家庭教師など、5000人以上の指導の経験から「家庭学習」こそが学力アップのカギであることを確信。家庭学習コンサルタントとして活動されている坂本七郎先生は、その著書「志望校のランクが上がる!中間・期末テストに強くなる勉強法」(大和出版)の中で、次のように言われています。
「社会ではさまざまな用語が登場します。そのすべてをバラバラな状態で覚えようとするのは無理な話」
「長く記憶にとどめ、テストで高得点をとるには工夫が必要になります」
「用語や出来事を、一つ一つのことがらを関連づけながら、ストーリーとして覚えていくのです」
「公民では抽象的な言葉がたくさん出てきますが、具体例に注目します」
「たとえば、自由権という言葉がでてきたら、これは具体的にはどんなものがあるか、自分で考えながら話を聞くことです。先生が、たとえばどんな仕事につくか自分で選ぶことができることも自由権だよね、と話してくれることもあります」
◆グローバル化している今の社会で、たくましく生きていける子どもたちを育てるために、私たち大人も、勉強する姿をみせることで、「生涯勉強しつづけることの大切さ」を子どもたちに背中で見せていくことも大事だな、とあらためて思いました。
子育ての参考にされてみてください。
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【今日のもくじ】
◇〔1〕「親として知っておきたいキャリアの話(その29)
◇〔2〕どんぐり問題への取り組みをサポートする『学習の手引き』(年長さん~5年生)を販売中です。
◇〔3〕どんぐり倶楽部オンライン ありがとう!10周年キャンペーンのお知らせ
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◇〔1〕「親として知っておきたいキャリアの話(その29)
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先日、AI(人口知能)に関する興味深い記事を読みました。
「AIは特化型と汎用型がある。今あるのはすべて特化型で、決められたことしかできない」
「汎用型は、人間と同じぐらい様々なことができる。登場すれば世の中ががらりとかわる」
「研究者は、汎用型が2030年に実現すると予想している」
「汎用型が普及しても、感性や感覚が重要な仕事は残る。それは、クリエーティビティ、マネジメント、ホスピタリティの3つだ」
(駒沢大学経済学部 井上智洋 週刊東洋経済4月8日号)
■ここで「クリエーティビティ」とは、必ずしも絵やイラストといった芸術活動に限らず、商品開発や新しいビジネスモデルの開発などもふくむのです。
たとえば、日常生活で感じる不便さを、商品企画に生かす。
人間にとっての「不便」を見つけるのは、人間にしかできないそうです。
■最近私が、「これはすごい」と思った事例は、NPO口から食べる幸せを守る会理事長の小山珠美先生の活動です。
高齢化にともない、人が食べられなくなるにはさまざまな原因があります。
飲み込みや口腔機能の低下、認知機能の低下、あるいは食べる姿勢や食べさせ方など、こういったことが深く関係してくるのだそうです。
小山先生は、20年間「食べることが難しい」とされた患者さん8千人とむきあって、そのうち7千人を「口から食べられるようにした」のです。
これは、本当に業界の常識を覆す革命的なことかもしれません。
最近では、熊本のある病院が小山先生のノウハウを全面的に取り入れることになりましたが、「小山先生の食事介助はマジックをみているみたいだった」と驚嘆されたそうです。
(文藝春秋 2017年5月)
■これからの時代、「受験競争に勝てばよい人生が歩める」という考え方は幻想となり、受験に過剰にはまり期待しすぎると、社会に出たときに「学歴はあるけれど、何をしたいのかわからない」という大人に育つ危険性があるかもしれません。
「やりたいこと」「やるべきだと思ったこと」をとことん追求していく子どもを、私たち大人は育てることが、ますます重要になってきていると感じます。
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◇〔2〕どんぐり問題への取り組みをサポートする『学習の手引き』(年長さん~5年生)を販売中です。
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◇〔3〕編集後記
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当会は、この2017年1月に設立10周年を迎えました。皆様の応援に感謝申し上げ、「ありがとう!10周年感謝のプレゼントキャンペーン」を実施しています。今回のプレゼントは、
1.「どんぐり教育研究会制作・糸山泰造DVD講義全51話」より、特に重要な5話を抜粋し、オリジナルデザインのCD(合計22分・資料付き)
2.「社会福祉法人福岡市手をつなぐ育成会さま かわいい絵柄のクリアファイル&オリジナルメモバッド
詳しくは、こちらからどうぞ。
http://donguriclub.jp/10th_anniversary/
※次号は5月1日(月曜日)に配信予定です。
≪発行/編集≫━━━━━━━━━━━━━━━━━━
どんぐり教育研究会
URL: http://donguriclub.jp/?mailmag=20170419
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