どんぐり倶楽部オンライン通信 【2010年11月号】
2010/11/08 (Mon) 16:00
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■■■考える力・絶対学力を育てる どんぐり倶楽部オンライン通信■■■
どんぐり教育研究会 発行 (カニ先生)
━━━━━━━━━━━━ http://www.donguriclub.com ━━━━━━━━━━☆☆★
このメールは、どんぐり教育研究会会員ならびに、どんぐりオンラインメンバーに登録された皆さんへ、配信しています。今後、メルマガの配信を希望されない場合は、空のメールを返信してください。次号から配信を停止します。
朝夕の寒さが、身にしみる頃となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
■私立中学校の学校説明会も、今月にはピークをむかえます。中学受験を検討されている方は、志望校の説明会には必ず足を運ばれることをおすすめします。学校の雰囲気や第一印象、そして現役の生徒さんの体験談は学校選びの大事なポイントとなります。
■家庭学習サポートコース、11月分の絵図と解説を専用ホームページにアップしております。
各学年の問題のねらいと、学年相当の立式やお子さんにとって理解が難しいポイントなどを、解説しております。
家庭学習サポートコースのメール相談では、習い事や学校の教科書の内容に関する質問も受け付けています。何でもお気軽にお問い合わせください。
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■どんぐり教育研究会からのお知らせ
☆「どんぐり・秋のキャンペーン」期間限定で、小冊子「計算の工夫」をプレゼント中です。
詳細は当会のホームページをご覧ください。
☆ 教材『国語・読解の基礎』の、お申し込みを受け付けています。読解のポイントがよく分かり、「あっと言う間に、子供のテストの点があがりました」という、嬉しいご報告を頂いています。
☆東京都世田谷区深沢に、新しい準拠教室「深沢どんぐりルーム」が誕生しました。大友圓子先生のお教室(年長さん~3年生)です。詳細は当会のHPにて公開しています。
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■「小学生のうちに重要なことは、自学自習ができるようにしつけること その20」
先日あるお母さまから、次のようなメールでのご相談をいただきました。
「どんぐり文章題をスタートして、1年になります。昨日は、●●の問題をしました。途中まで絵をかくのですが、答えを出すのに必要な、半分という言葉をイメージした絵図をかくことが出来ません」
「半分になっていないので絵を直すように言うと、何度も同じ絵図をかきます。何回も同じようにかいて、泣きべそをかいてしまいました。このような時は、どのように声かけをすれば、良いのでしょうか」
私たちオンラインには、毎日たくさんの親御さんからご質問やご意見をいただきますが、このように「絵がかけない時には、どうすればよいのでしょうか」という内容のご質問は、大変多いのです。
どんぐり文章題には、次のようなお約束があります。
1)問題を読んで、内容を絵や図で表す
2)自分がかいた絵や図だけを見て解く(文章を読み返さない)
3)求められることが見えるように、絵図を動かしたり、自分で書き直したりする
実は、どんぐり文章題は、文章を絵図にすることができれば、簡単に答がみえる問題から、イメージ操作が出来ないと解けない(絵を動かしたり、書き直したりしないと解けない)問題に発展させることで、「考える力」を鍛えることができるよう、構成されています。
そして、3の段階にくると、お子様ががまた一段と、どんぐり文章題の取り組みが「分からない」「面倒くさい」と感じたり、親御さんも「どのように指導すれば良いのか、悩んでしまう」という
ことがちょくちょくあります。
まず、「絵がかけない」というご質問を頂いたときに、私が繰り返し強調することは、
「解きなさい、やりなさい、という無言の圧力があると、子供は楽しんで取り組むことが出来ず、結果として、伸びません」
「親が指示をして、絵図の書き直しをさせるのは、ケースバイケースですが、一般的にはやめたほうがいいです」ということです。
どんぐり文章題は、1問に取り組む時間は、1時間を限度とし、出来ない問題はあっさりと「わからんちょういき」にする。この方法が、一番無理がありませんし、親も子ともストレスがかからず、子供も伸びます。
(1時間というのは、あくまでも一つの目安です。目の前のお子様の状況を観察しながら、ケースバイケースでご判断ください)
●しかし、「解けなくてもいい」「解けるまで頑張らなくていい」「やり直しは必要ない」というどんぐり方式はちょっと理解しがたい、半信半疑です、という親御さんも、おられるかもしれません。
糸山先生の著書「子育てと教育の大原則」(エクスナレッジ)の中に、次のような1文があります。
「子育ての中の大きな目標の一つに、有能感を育てるという目標があります。難しそうに聞こえますが、自分が役に立っているという感じ、を持てるように育てることです。」
「この感覚が育たないと、不満が蓄積していきます。感覚ですから、感情教育の一環です」
これは、私自身の感じ方なのですが、一生懸命に取り組んだことについて、そのプロセスを見て、認めてもらうこともなく、結果だけを見て「やり直し」を命じられる、ということが続くと、人は「自分はダメなんだ」「どうでもいい人間なんだ」と感じてしまうのではないでしょうか。
特に子供は、親の一言や、態度には敏感です。
教育は、子育ての一部なのですから、ただ「出来るようになればいい」ということではなく、「子供が何を感じ、どのように育つのか」が非常に重要であると感じます。
たとえば、以前ある本で読んだのですが、親が子供の持ちかえったテストを見て、「はあ」とため息をつく、その「ため息」がトラウマになり、社会人になっても上司と良い関係を築くことが出来ない、ということさえあるのです。
「ため息」でさえトラウマになることがある、とするならば、
「学校で何を習っているの!」「どうしてこんなことも分からないの!」などと言うママの一言が、どれだけ子供の心に「グサッとくる」かは、容易に想像がつくでしょう。
●実は私がどんぐり方式は他の学習法と比較して、「よく出来ている」と思うのは、ただ「勉強が出来るようになればいい」ということではなく、子供の感情教育ということもしっかり考慮されている、という点なのです。
どんぐり方式に、じっくり・ゆっくり親子で取り組まれたご家庭では、
(1) わからんちょうがある、と思うと、親も子もそんなにあせらなくなりました
(2) わからんちょうで弱点が把握できるので、効率的に復習ができるようになりました
(3) 効果的な勉強の仕方が身につき、親子で満足しています
など嬉しい変化があった、というご報告を頂くこともしばしばあります。
(次回に続く)
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■(1)絶対学力とは (2)イメージが苦手な子が増えているのはなぜ?を、オープンキャンパス方式で公開中です。
■(3)視考力とは (4)具象思考から抽象思考へ (5)新学習指導要領でなにが変わるのか
(6)方程式に対応した絵図のかきかた (7)小学生の家庭学習 (8)無理無駄のない中学受験 部分は、研究会会員様のコンテンツとして収録しております。
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【今月の一言】
「その人の生涯が豊かであったかどうかは、人間だけではなく、自然や出来事や、もっと抽象的な魂や精神や思想にふれることだと思うのです」
(作家・曽野綾子先生の言葉)
この通信で取り上げてほしいテーマやご質問があれば、いつでもメールをお願いします。
今後、メルマガの配信を希望されない場合は、空のメールを返信してください。次号から配信を停止します。
2010/11/09 どんぐり教育研究会
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先日あるお母さまから、次のようなメールでのご相談をいただきました。
「どんぐり文章題をスタートして、1年になります。昨日は、●●の問題をしました。途中まで絵をかくのですが、答えを出すのに必要な、半分という言葉をイメージした絵図をかくことが出来ません」
「半分になっていないので絵を直すように言うと、何度も同じ絵図をかきます。何回も同じようにかいて、泣きべそをかいてしまいました。このような時は、どのように声かけをすれば、良いのでしょうか」
私たちオンラインには、毎日たくさんの親御さんからご質問やご意見をいただきますが、このように「絵がかけない時には、どうすればよいのでしょうか」という内容のご質問は、大変多いのです。
どんぐり文章題には、次のようなお約束があります。
1)問題を読んで、内容を絵や図で表す
2)自分がかいた絵や図だけを見て解く(文章を読み返さない)
3)求められることが見えるように、絵図を動かしたり、自分で書き直したりする
実は、どんぐり文章題は、文章を絵図にすることができれば、簡単に答がみえる問題から、イメージ操作が出来ないと解けない(絵を動かしたり、書き直したりしないと解けない)問題に発展させることで、「考える力」を鍛えることができるよう、構成されています。
そして、3の段階にくると、お子様ががまた一段と、どんぐり文章題の取り組みが「分からない」「面倒くさい」と感じたり、親御さんも「どのように指導すれば良いのか、悩んでしまう」という
ことがちょくちょくあります。
まず、「絵がかけない」というご質問を頂いたときに、私が繰り返し強調することは、
「解きなさい、やりなさい、という無言の圧力があると、子供は楽しんで取り組むことが出来ず、結果として、伸びません」
「親が指示をして、絵図の書き直しをさせるのは、ケースバイケースですが、一般的にはやめたほうがいいです」ということです。
どんぐり文章題は、1問に取り組む時間は、1時間を限度とし、出来ない問題はあっさりと「わからんちょういき」にする。この方法が、一番無理がありませんし、親も子ともストレスがかからず、子供も伸びます。
(1時間というのは、あくまでも一つの目安です。目の前のお子様の状況を観察しながら、ケースバイケースでご判断ください)
●しかし、「解けなくてもいい」「解けるまで頑張らなくていい」「やり直しは必要ない」というどんぐり方式はちょっと理解しがたい、半信半疑です、という親御さんも、おられるかもしれません。
糸山先生の著書「子育てと教育の大原則」(エクスナレッジ)の中に、次のような1文があります。
「子育ての中の大きな目標の一つに、有能感を育てるという目標があります。難しそうに聞こえますが、自分が役に立っているという感じ、を持てるように育てることです。」
「この感覚が育たないと、不満が蓄積していきます。感覚ですから、感情教育の一環です」
これは、私自身の感じ方なのですが、一生懸命に取り組んだことについて、そのプロセスを見て、認めてもらうこともなく、結果だけを見て「やり直し」を命じられる、ということが続くと、人は「自分はダメなんだ」「どうでもいい人間なんだ」と感じてしまうのではないでしょうか。
特に子供は、親の一言や、態度には敏感です。
教育は、子育ての一部なのですから、ただ「出来るようになればいい」ということではなく、「子供が何を感じ、どのように育つのか」が非常に重要であると感じます。
たとえば、以前ある本で読んだのですが、親が子供の持ちかえったテストを見て、「はあ」とため息をつく、その「ため息」がトラウマになり、社会人になっても上司と良い関係を築くことが出来ない、ということさえあるのです。
「ため息」でさえトラウマになることがある、とするならば、
「学校で何を習っているの!」「どうしてこんなことも分からないの!」などと言うママの一言が、どれだけ子供の心に「グサッとくる」かは、容易に想像がつくでしょう。
●実は私がどんぐり方式は他の学習法と比較して、「よく出来ている」と思うのは、ただ「勉強が出来るようになればいい」ということではなく、子供の感情教育ということもしっかり考慮されている、という点なのです。
どんぐり方式に、じっくり・ゆっくり親子で取り組まれたご家庭では、
(1) わからんちょうがある、と思うと、親も子もそんなにあせらなくなりました
(2) わからんちょうで弱点が把握できるので、効率的に復習ができるようになりました
(3) 効果的な勉強の仕方が身につき、親子で満足しています
など嬉しい変化があった、というご報告を頂くこともしばしばあります。
(次回に続く)
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■(1)絶対学力とは (2)イメージが苦手な子が増えているのはなぜ?を、オープンキャンパス方式で公開中です。
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(6)方程式に対応した絵図のかきかた (7)小学生の家庭学習 (8)無理無駄のない中学受験 部分は、研究会会員様のコンテンツとして収録しております。
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【今月の一言】
「その人の生涯が豊かであったかどうかは、人間だけではなく、自然や出来事や、もっと抽象的な魂や精神や思想にふれることだと思うのです」
(作家・曽野綾子先生の言葉)
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