どんぐり倶楽部オンライン通信 【2014年11月号】
2014/11/03 (Mon) 11:37
★☆☆ ホームページをリニューアルしました! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■考える力・絶対学力を育てる どんぐり倶楽部オンライン通信■■■
どんぐり教育研究会 発行 (カニ先生)
━━━━━━━━━━━ http://donguriclub.jp/?mailmag=20141103 ━━━━━☆☆★
【このメールは、どんぐりオンラインメンバーに登録された皆さまへ配信しています。今後、当メルマガの配信を希望されない場合は、タイトルを「配信不要」に書き換えて、そのまま返信してください。次号から配信を停止します。】
11月8日ころ、立冬を過ぎると、暦の上では冬になります。
寒い時期は、朝ふとんから出るのが、だんだんつらくなってきますね。
体調管理には十分お気をつけください。
■■■先月、小学6年生以下のお子様がいるご家庭には大きなニュース報道がありました。
2020年をめどに、現在受験生の7割が利用している「センター試験」が廃止されます。
センター試験は、「思考力・判断力・表現力」を評価する「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)に変わり、国語と理科など、複数教科をあわせた問題や、記述式問題が導入されます。
これまでの日本の大学入試は、いわゆる受験勉強で知識をつめこんで、それを一回の試験で再現するという方法です。
「大学入学希望者学力評価テスト」では、成績は1点きざみではなく、段階別となり、英語では「聞く」「書く」「話す」「読む」を見るために、民間の検定資格試験(英語=TOEFL)の成績も活用されます。
大学は、この評価テストの成績と、小論文や志望理由書などの資料をあわせて、合否を判断することが求められるようになります。
現在の小学6年生からこの評価の対象になりますので、保護者にとっても無関心ではいられない大きなニュースでした。(朝日新聞10月25日朝刊掲載)
今後は、高校側においても、生徒が本当に「何がやりたいのか」入学時のミスマッチを回避するための進路指導や、キャリア教育が重視されていくことになると思われます。
子育ての参考にされてみてください。
■■■新しいホームページ『どんぐり倶楽部オンライン PC&モバイル』をオープンしました。■■■
PCだけでなくスマートフォンやタブレット端末での閲覧にも対応しています。今回新しく追加したコンテンツもありますので、一度のぞいてみてくださいね。
また、特別企画『マンガでわかる!どんぐり学習 ママたちの体験談』をホームページにアップしています。ぜひご一読ください。
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■■■「子どもが伸びる家庭の秘密!(その8)」
先日、あるお母さまから、メールで次のようなご質問をいただきました。
「小学1年生のうちの子は、読み聞かせをしているのに、理解力や吸収力に欠けると感じることがよくあります。」
「今からどんぐりを、スタートして間に合うのか。また、計算だけではない“考える”問題を嫌がらずに家庭で取り組めるのか、不安を感じています」
実は、このようなご質問は、大変多いのです。
まず、どんぐり子育てがおすすめしている、子供の年齢に応じた子育てと教育は、大体こんな感じになります。
1. ゼロ歳から5歳… 日常生活を感じ味わう子育て
2. 5歳から6歳… 理解するためのお絵かきによる教育
3. 6歳から9歳… 理解の完成。(じっくり、ゆっくり、ていねいに)
4. 9歳から12歳… 目で考える力を活用した思考力養成
5. 12歳から15歳… 知識という材料を使った、思考力の完成
思考回路をきたえるために、多少無理して、大量学習やスピード学習を行ってもOK.
■■■親御さんが、小学校低学年のご自分のお子様に対して、
「うちの子は理解力、吸収力に欠ける」
と悩まれているご家庭は、非常に多いのですが、たとえば、次のようなことが原因となっている場合があります。
1. 親御さんが子供がイメージできるテンポで、ゆっくり話してあげていない
2. 子供が「言葉をイメージする」ための、原体験が少ない
3. プリントや習い事など、いろいろなことをさせすぎて、いろいろなことが中途半端になっている
4. 日常生活の中で、子供が自分の責任で行う、お手伝いなどが少ない
5. 親御さんの話し方が「○○しなさい」という指示・命令が多く、子供が自分で考え、判断する機会が少ない
6. 親御さんが忙しすぎて、子供とゆっくり向き合う対話の時間が少ない
7. テレビ視聴やゲームなどで時間をとられ、家族の対話の時間が少ない
あるお母さまからは、「思いついたことを全部改善してみたら、50以上になった」というご報告をいただいたこともあります。
週に2問、どんぐり問題を、親子でゆっくり、丁寧に取り組める時間と心のゆとりを作るのも、今の時代には結構難しいものなのです。
何か一つでも、ピンとくるものがあれば、まずはそこからスタートされてみることをおすすめします。
■■■また、これまでに頂いたご相談やご質問をふりかえってみて、「大事だなー」と思われることがあります。
幼児・児童期のお子様の「理解力、吸収力のもと」になるのは、お子様の「情緒が安定していること」「親子の信頼関係があること」ではないか、と感じることが多々あります。
そのためには、子供をよく観察し、
「この子はどんなことを言われた時、嬉しそうにしているのか」
「どんなことを言うと、ものすごく嫌がるのか」
「子供に注意を促すときには、どんな言い方をすればいいのか」
子供の個性をみとめ、兄弟であっても、子供一人一人にあわせた対応をすることも、かなり重要なような気がします。
■■■たとえば、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学の現役合格した話」の坪田信貴先生は、エニアグラムの「9つの性格」を応用して、生徒と向き合っておられます。
親はどうしても、自分の個性や価値観を子供におしつけてしまいがちですが、同じ声かけ一つでも、それが嬉しいと思う子と、いやだと思う子に分かれるのです。
家父長制や、年功序列意識が根強かった日本では、子供や部下は、一律に「叱って鍛える」のが当たり前とされており、
「親には叱られてばかりで育った」
「自分の気持ちを聞いてもらうことはほとんどなく、いう事を聞かないと叩かれた」
という方も、多いと思います。
しかし、「人には一人一人異なる個性がある」というのを教えてくれるのがエニアグラムで、この「9つの性格」をもとにした企業研修などが、日本でも積極的に導入されています。
ビリギャルの「さやかさん」の場合は、
1. 「楽天家」なので、あえて高い目標設定をした
2. それが結果として、慶應合格につながった
とあるテレビ番組に出演された坪田先生が話されていました。
しかし、反対に高い目標設定が、裏目にでて、やる気が全くなくなる、というタイプもいるのです。
■■■たとえば、どんぐり問題に、次のような問題があります。
「バッタのパタパタは、お誕生日にずっと欲しかったジェットエンジン付きのスケートボードを博士に作ってもらいました。このスケボーは一回の燃料補給で8歩分進めます。では、48歩分先の学校に行くには走り出してから何回の燃料補給が必要でしょうか。出発前は一回分の燃料が入っていることにします。」(1年生55)
(正解は5回)
たとえば、あるお母さまから、子供がいつも絵をかくのを面倒くさがるので、
「バッタのパタパタってどんな感じか、弟にも分かるように絵をかいて教えてあげて」
と声かけをするとうまくいった、というご報告をいただいたことがあります。
「弟にも分かるように絵をかいてあげて」という声かけで、やる気を出すお子様は、エニアグラムのタイプ2「人の助けになりたい人」なのかもしれません。
このタイプのお子様は、人を助けるのが好きなのですが、感謝されないことが続くと、ブチッとキレてしまうので、要注意です。
また、つらいことがあっても、変に同情されるのではなく、自分の気持ちをすべて伝え、くみとってもらえたときに満足します。
このようなことを知っておくと、子供のタイプにあった対応ができ、親子関係が良くなるかもしれません。
エニアグラムを、親子の関係に応用した本も出版されています。
ご興味のある方は、本屋さんで、手にとってご覧くださいね。
「子どものやる気のコーチング」(菅原裕子・PHP文庫)
(次回に続く)
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■■■当会オリジナル『ママのための子育て振り返りノート』が当サイトからダウンロードできるようになりました。(無料)■■■
子育て中の親御さんに共通する悩みの中で、最も多いものの一つに、「どうすれば、イライラしたり、お子さんに怒って落ち込んだりする、自分の感情をコントロールできるのか」があります。
毎日気になった出来事を書くことで、事実を客観化し、無駄にお子さんにイライラすることが少なくなります。まずは1週間続けてみてください。
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2014/11/03 どんぐり教育研究会
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2020年をめどに、現在受験生の7割が利用している「センター試験」が廃止されます。
センター試験は、「思考力・判断力・表現力」を評価する「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)に変わり、国語と理科など、複数教科をあわせた問題や、記述式問題が導入されます。
これまでの日本の大学入試は、いわゆる受験勉強で知識をつめこんで、それを一回の試験で再現するという方法です。
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大学は、この評価テストの成績と、小論文や志望理由書などの資料をあわせて、合否を判断することが求められるようになります。
現在の小学6年生からこの評価の対象になりますので、保護者にとっても無関心ではいられない大きなニュースでした。(朝日新聞10月25日朝刊掲載)
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先日、あるお母さまから、メールで次のようなご質問をいただきました。
「小学1年生のうちの子は、読み聞かせをしているのに、理解力や吸収力に欠けると感じることがよくあります。」
「今からどんぐりを、スタートして間に合うのか。また、計算だけではない“考える”問題を嫌がらずに家庭で取り組めるのか、不安を感じています」
実は、このようなご質問は、大変多いのです。
まず、どんぐり子育てがおすすめしている、子供の年齢に応じた子育てと教育は、大体こんな感じになります。
1. ゼロ歳から5歳… 日常生活を感じ味わう子育て
2. 5歳から6歳… 理解するためのお絵かきによる教育
3. 6歳から9歳… 理解の完成。(じっくり、ゆっくり、ていねいに)
4. 9歳から12歳… 目で考える力を活用した思考力養成
5. 12歳から15歳… 知識という材料を使った、思考力の完成
思考回路をきたえるために、多少無理して、大量学習やスピード学習を行ってもOK.
■■■親御さんが、小学校低学年のご自分のお子様に対して、
「うちの子は理解力、吸収力に欠ける」
と悩まれているご家庭は、非常に多いのですが、たとえば、次のようなことが原因となっている場合があります。
1. 親御さんが子供がイメージできるテンポで、ゆっくり話してあげていない
2. 子供が「言葉をイメージする」ための、原体験が少ない
3. プリントや習い事など、いろいろなことをさせすぎて、いろいろなことが中途半端になっている
4. 日常生活の中で、子供が自分の責任で行う、お手伝いなどが少ない
5. 親御さんの話し方が「○○しなさい」という指示・命令が多く、子供が自分で考え、判断する機会が少ない
6. 親御さんが忙しすぎて、子供とゆっくり向き合う対話の時間が少ない
7. テレビ視聴やゲームなどで時間をとられ、家族の対話の時間が少ない
あるお母さまからは、「思いついたことを全部改善してみたら、50以上になった」というご報告をいただいたこともあります。
週に2問、どんぐり問題を、親子でゆっくり、丁寧に取り組める時間と心のゆとりを作るのも、今の時代には結構難しいものなのです。
何か一つでも、ピンとくるものがあれば、まずはそこからスタートされてみることをおすすめします。
■■■また、これまでに頂いたご相談やご質問をふりかえってみて、「大事だなー」と思われることがあります。
幼児・児童期のお子様の「理解力、吸収力のもと」になるのは、お子様の「情緒が安定していること」「親子の信頼関係があること」ではないか、と感じることが多々あります。
そのためには、子供をよく観察し、
「この子はどんなことを言われた時、嬉しそうにしているのか」
「どんなことを言うと、ものすごく嫌がるのか」
「子供に注意を促すときには、どんな言い方をすればいいのか」
子供の個性をみとめ、兄弟であっても、子供一人一人にあわせた対応をすることも、かなり重要なような気がします。
■■■たとえば、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学の現役合格した話」の坪田信貴先生は、エニアグラムの「9つの性格」を応用して、生徒と向き合っておられます。
親はどうしても、自分の個性や価値観を子供におしつけてしまいがちですが、同じ声かけ一つでも、それが嬉しいと思う子と、いやだと思う子に分かれるのです。
家父長制や、年功序列意識が根強かった日本では、子供や部下は、一律に「叱って鍛える」のが当たり前とされており、
「親には叱られてばかりで育った」
「自分の気持ちを聞いてもらうことはほとんどなく、いう事を聞かないと叩かれた」
という方も、多いと思います。
しかし、「人には一人一人異なる個性がある」というのを教えてくれるのがエニアグラムで、この「9つの性格」をもとにした企業研修などが、日本でも積極的に導入されています。
ビリギャルの「さやかさん」の場合は、
1. 「楽天家」なので、あえて高い目標設定をした
2. それが結果として、慶應合格につながった
とあるテレビ番組に出演された坪田先生が話されていました。
しかし、反対に高い目標設定が、裏目にでて、やる気が全くなくなる、というタイプもいるのです。
■■■たとえば、どんぐり問題に、次のような問題があります。
「バッタのパタパタは、お誕生日にずっと欲しかったジェットエンジン付きのスケートボードを博士に作ってもらいました。このスケボーは一回の燃料補給で8歩分進めます。では、48歩分先の学校に行くには走り出してから何回の燃料補給が必要でしょうか。出発前は一回分の燃料が入っていることにします。」(1年生55)
(正解は5回)
たとえば、あるお母さまから、子供がいつも絵をかくのを面倒くさがるので、
「バッタのパタパタってどんな感じか、弟にも分かるように絵をかいて教えてあげて」
と声かけをするとうまくいった、というご報告をいただいたことがあります。
「弟にも分かるように絵をかいてあげて」という声かけで、やる気を出すお子様は、エニアグラムのタイプ2「人の助けになりたい人」なのかもしれません。
このタイプのお子様は、人を助けるのが好きなのですが、感謝されないことが続くと、ブチッとキレてしまうので、要注意です。
また、つらいことがあっても、変に同情されるのではなく、自分の気持ちをすべて伝え、くみとってもらえたときに満足します。
このようなことを知っておくと、子供のタイプにあった対応ができ、親子関係が良くなるかもしれません。
エニアグラムを、親子の関係に応用した本も出版されています。
ご興味のある方は、本屋さんで、手にとってご覧くださいね。
「子どものやる気のコーチング」(菅原裕子・PHP文庫)
(次回に続く)
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子育て中の親御さんに共通する悩みの中で、最も多いものの一つに、「どうすれば、イライラしたり、お子さんに怒って落ち込んだりする、自分の感情をコントロールできるのか」があります。
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2014/11/03 どんぐり教育研究会